2022年03月15日

レンガの材料と作り方は?それぞれの種類やおすすめ用途など解説

レンガの材料は自然由来によるもので、耐熱性や耐水性などに優れていると人気です。見た目がおしゃれなのもメリットで、敷きレンガとして使われる場面も多いでしょう。レンガを選ぶ際には、用途別に選ぶのもポイントです。ぜひ、用途に合わせてレンガを選び、ガーデニングなどに活用してみてください。

 

1. レンガの材料と工場での作り方

レンガの一番の魅力といえば、自然素材である点でしょう。レンガの主な材料となるのが粘土や長石類など、自然で取れる材料だからです。耐熱性や耐水性、断熱性など数々のメリットがあるレンガは、品質やコスト面でも優秀な素材です。

また、材料が自然素材なので、健康被害も少なく、料理のかまどなどにもよく利用されます。以下、レンガが工場でどうやって作られるのかを解説します。

1-1. 材料を加工して成形

レンガが工場で作られるときには、まず原材料となる粘土や長石などを粉砕、混合する作業から始まります。その後、水や骨材(粘土や砂など)と混ぜ合わせ、2日間寝かせる作業に移ります。加工が終わったレンガの材料は、「押出成形機」という機械を使って成形するのが一般的です。

1-2. 乾燥してから積載

成形されたレンガは、専用の乾燥室で数日かけて乾燥させます。レンガが乾燥すれば、窯の中に一つひとつ並べていく作業に移ります。このときに高さなどを調節しながら積載していくのがポイントです。乾燥時には形が崩れていないかもチェックされます。

1-3. 焼成し検査で完成

通常のレンガであれば、約1日焼成して作られます。窯の温度は200度から始め、950度(12時間かける)まで上げ、さらに1200度(3時間ほどかかる)まで上げてと、温度を徐々に上げていくのがポイントです。

焼成が終わったレンガは、亀裂が入らないようにゆっくりと冷ましていきます。レンガが常温まで冷めたら、選別機を使い、反りの大きいものは省きます。選別と検査が終われば、レンガ作りも完了です。

 

2. レンガは製造法で3種類に大別

レンガとひとことでいっても、どんな用途に使うかで種類を選ぶ必要があります。レンガは製造方法で3種類に大別され、市販のタイプは日干しレンガや焼成レンガが多いのも特徴です。それぞれの違いを以下でみていきましょう。

2-1. シンプルな日干しレンガ

日干しレンガの材料は、粘り気のある土や砂などです。材料に水を混ぜ込み粘土状にしてから型に流し込み、日干しを行います。乾燥させればすぐにレンガができるので、一番シンプルな作り方といって良いでしょう。昔からある作り方で、歴史がある分、利用頻度が高い証拠でもあります。

2-2. 手間がかかる焼成レンガ

焼成レンガも材料は日干しレンガと変わりませんが、作るには手間がかかります。土や砂を水で粘土状にするのは同じですが、その後2日ほど寝かせ、さらに型に入れてから、まず乾燥させます。仕上げには高温で焼く作業があり、できあがるまでに時間がかかるのも特徴です。

2-3. 人気上昇中の新燃レンガ

日干しや焼成レンガと比べると新しいタイプですが、昨今人気なのが新燃レンガです。新燃レンガの特徴としては、透水性が高い、視認性が高い、耐久性が高いなどが挙げられます。耐久性が高いだけでなく、コストも安いとして人気があります。ただし、インフラ整備や公共工事などの用途に多く使われるため、ほかと比較すると一般的ではありません。

 

3. レンガのサイズにも種類がある?

レンガにはJIS(日本工業規格)が適用されるため、サイズによって名前が付けられています。普通レンガのサイズがまず決められており、それと比較する形でさまざまなサイズ展開がされているのも特徴です。

3-1. 普通レンガのサイズ

レンガの基準となる普通レンガのサイズは、210×100×60(長さ×幅×厚さ)です。このサイズを基準として、半分に分ける、1/3に分ける、1/4に分けるなどしてレンガの名前も決まります。ホームセンターなどでレンガを購入するときには、名前によるサイズの違いを知っておくと便利でしょう。

3-2. ようかんレンガのサイズ

普通サイズのレンガを縦長にしたのが、ようかんと呼ばれるレンガです。サイズは210×45×60(長さ×幅×厚さ)となっており、見た目は細長い形をしています。その細長い形を利用して、よく道路などの敷きレンガとして使われます。

3-3. はんますレンガのサイズ

はんますレンガは、普通サイズのレンガを二つに割ったような形をしています。サイズは100×100×60(長さ×幅×厚さ)で、普通レンガと組み合わせて建材として使われます。ホームセンターでも取り扱いの多いサイズですが、なかにはサイズが微妙に違うものもあるので気をつけましょう。

3-4. はんぺんレンガのサイズ

はんぺんレンガは、普通サイズの厚みを半分にしたもので平たい形が特徴です。そのため、サイズは210×100×30(長さ×幅×厚さ)となります。敷きレンガとして広く使用され、1平方メートルに敷くためには、約48枚必要です。こちらもホームセンターでよく見かけるサイズで、手に入れやすいレンガといえるでしょう。

 

4. レンガとタイルの違いはどこ?

レンガと似ているタイルですが、大きな違いは見た目と用途です。とくに見た目の違いは大きく、レンガは似たような見た目が多いですが、タイルは素材によってかなり見た目が変わります。タイルは印刷したものが使われるなど、見た目が自由に変更できるからです。

また、用途の違いとして、レンガが外壁などの外構工事に使われるケースが多いのに対して、タイルは仕上げとして使われることも多くなっています。インテリアを重視する場合はタイルが使われますが、外壁など耐久性が要求される場合はレンガが活躍するでしょう。

 

5. まとめ

レンガの材料や工場での作り方、サイズや作り方による種類などを紹介してみました。レンガの魅力は自然にある材料から作られる点です。そのため、料理に使うかまどなどにもよく利用されます。また、レンガには数多くの種類があり、それぞれの特性を生かした用途も多数あります。ぜひ、レンガの種類などを知り、どのような用途で使われるのかも確認してみてください。

レンガを通販で手に入れたい方は、ぜひ一度「株式会社奥田源松商店」にご来店ください。専門店だからこそできる豊富な品揃えで、お客様の用途に合わせたレンガを探すお手伝いをします。ご用命の際はお気軽にお問い合わせください。