2022年07月15日

家の外観をレンガにするメリットとは?デメリットなども解説

家の外観をレンガにすると、おしゃれなだけでなく、さまざまなメリットが得られます。一方、デメリットもあるため、外壁工事ではどちらも確認がおすすめです。レンガの家は快適な住まい作りにも役立つと人気が上がっています。ぜひ、レンガの特徴を理解したうえで、家の外観をおしゃれにする手助けとしてください。

 

1. 家の外観をレンガにするメリットは?

家の外観がレンガになっている住宅といえば、歴史的建造物を思い浮かべる方も多いでしょう。レンガは古くなるほどに味が出て独特の雰囲気を出せるため、「わが家もレンガの外壁にしたい」と考える方も多くいます。

また、レンガの外観は高級感や重厚感を出しつつも、温かみのある雰囲気が出せるのも魅力です。以下に、家の外観をレンガに変えるメリットなどを解説します。

1-1. 劣化が少ないように見える

外観を決めるのは外壁ですが、雨や雪、風、直射日光の被害を受けやすい場所です。しかし、外壁をレンガにすれば、さまざまな劣化から守ることができ、見た目にも劣化が少なく見えるのが大きなメリットです。

また、レンガは積み立てて工事するため、見た目だけでなく家自体の劣化が進みにくいのも魅力でしょう。

1-2. メンテナンス費用が安い

外壁は築年数に応じて塗り替えが必要になりますが、レンガにはそれがありません。半永久的に外壁を保つため、メンテナンスが不要なのもメリットでしょう。耐久性も高く、50年以上メンテナンスが不要の外壁を作ることも可能です。レンガの外壁自体は工費が高くなるかもしれませんが、後のメンテナンスを考えればレンガの方がお得でしょう。

1-3. 耐熱性が高い

レンガには内側に多くの気泡があり、空気の壁を作り出すとの特徴もあります。そのため、耐熱性や蓄熱性に優れ、夏や冬にも快適な暮らしができるのもメリットでしょう。熱はもちろん冷気も壁に伝わりにくくしてくれるため、オールシーズン快適に過ごせるようになります。

1-4. 耐火性がある

レンガは焼成して作られるため、耐火性にも優れています。たとえば、ピザ窯などにレンガを利用している店が多いのも耐火性があるためです。もともとが土から作られるレンガは非常に火に強く、火災保険料などが安くなるのもメリットでしょう。

1-5.耐震性がある

レンガは積むだけなので、一見耐震性に劣るように見えます。しかし、施工方法によって耐震性は大きく上昇します。もしレンガの耐震性が気になる場合は、業者に依頼する工法を変えてみるのもおすすめです。なかには耐震性に定評のある業者もいるので、まずは相談してみましょう。

 

2. 外観をレンガに変えるとデメリットもある?

外観をレンガに変えるとさまざまなメリットが得られますが、いくつかデメリットもあります。外壁は費用が高い場所でもあるため、メリットだけに注目すると失敗する可能性もあります。以下に、どのようなデメリットが発生するのかご紹介します。

2-1. リフォームが難しくなる

レンガの外壁はレンガを積み上げるため、頑丈な作りになるのがメリットです。しかし、堅牢な作りが災いし、リフォームが難しくなるというデメリットもあります。すきまにモルタルが使われているレンガでは、部分的な補修が難しいからです。

メンテナンスがほとんど必要ないのはメリットですが、いざ工事が必要なケースでは、リフォームが大がかりになる点には注意しましょう。

2-2. 工期が長引くケースも

レンガの外観を保っているのは、積み上げられたレンガとモルタルのおかげです。しかし、モルタルは乾燥の時間が必要なため、一般的な外壁に比べて工期が長引く恐れもあります。また乾燥させるには天候も影響するため、雨の日などは作業ができません。工期が長引けば人件費も余分にかかり、工事費が高くなる点には注意しましょう。

2-3. 業者選びの選択肢が狭い

レンガを外壁に利用する方はまだ少ないのが現状です。そのため、施工業者の数も少なく、対応している業者選びの選択肢もせばまります。施工自体の技術力も要求されるため、優良業者を選ぶのに時間がかかるケースも多いでしょう。もし業者を探すなら、レンガの家を専門にしている業者がおすすめです。

2-4. 蓄熱性が裏目にでる可能性

レンガは蓄熱性が高い素材と書きましたが、その熱を8~10時間後に放出することはあまり知られていません。そのため、レンガは冬は温かくて快適ですが、夏には熱帯夜になりやすい性質をもっています。もしレンガの外壁工事を行うなら、同時に冷房機器を整えるなどして対策してみてください。

 

3. レンガの外観が難しいときには?

レンガの外壁は、工事費が高くなる点や工期が長引く点などのデメリットがあります。そのため、外観をレンガでおしゃれにしたくても、工事費や工期がネックになり利用できない方も多いでしょう。しかし、そこであきらめるのは早計です。

全体が無理なら、一部だけにレンガを使ってもおしゃれな外観になるからです。またレンガタイルを使えば、費用も抑えられます。

3-1. レンガ調のサイディングを使ってみる

外壁材として人気のサイディングの中には、おしゃれなレンガ調のタイプもあります。レンガとは別の素材ですが、外観だけを変えるならレンガ調でも十分役目を果たしてくれるでしょう。サイディングは取り扱い業者も多いので、選ぶ選択肢が増えるのも魅力です。

 

4. レンガの家の歴史は古い

レンガの家は歴史建造物になっているほど歴史も古く、紀元前4,000年前にはすでに使われていたといわれます。また、日本にレンガが伝わったのは幕末の時代なので、日本でもレンガはなじみ深いものだったようです。

震災の影響もあり一時期下火になったレンガの家も、今は耐震設計がされている外壁も多く欠点にならなくなっています。むしろ耐震設計がされたレンガの家は、ほかの家よりも頑丈です。外観をおしゃれにしつつ、快適さや災害への強さを求めるなら、レンガの家は適切な選択肢といえるでしょう。

5. まとめ
家の外観をレンガにするメリット、デメリット、レンガの外壁が難しい場合の対処法などを紹介してみました。「家の外観をレンガにすればおしゃれに見える」と、昨今人気も上昇中です。しかし、レンガの家にはデメリットもあるため、メリットだけに注目すると失敗する可能性もあります。ぜひ、家の外観をレンガにすることの長所や短所をふまえたうえで、おしゃれな外観を実現してみてください。

家の外観をレンガにしたいと考えているなら、ぜひ一度「株式会社奥田源松商店」にご来店ください。さまざまなレンガのなかから、お客様のお悩みに合わせたレンガ選びのアドバイスをします。ご用命の際はお気軽にお問い合わせください。